看護師のナースサンダルとナースシューズ臭いのはどっち?
看護師の方がお仕事中に履いている靴は、大きく分けて「ナースシューズ」と「ナースサンダル」があります。
どちらの方が足のにおいが臭くなりやすいか知っていますか?
足のにおいの観点から ナースシューズの特徴を解説
ナースシューズはいろんな形状がありますが、一般のスポーツシューズよりも通気性が良くなっている商品が目につきます。
やはりこれは、ナースシューズを製造しているメーカー側も、看護師の足がむれやすいことを理解して、快適に履いていられるよう改良された結果でしょう。
ナースシューズが原因となる足のにおいの特徴
ナースシューズの特徴としては、いくら通気性がよくても、やはりこもったような臭いがしてしまうことです。
看護師のお仕事は、他の職種よりも足汗が多く出がちです。
そのため、ナースシューズの中敷きが足汗をたくさん吸収しています。そのまま連日履き続けることで、雑菌の温床になってしまい、嫌なにおいを放つことになるのです。
靴の形-足を包み込む形状も原因になっている
「ナースシューズ」と呼んでいるので、靴のように足を包む形状をしていますよね。
どれだけ通気性がよく作られていても、やはり多少はムレてしまいます。
靴の中を「つま先・土踏まず・かかと」と分けると、つま先部が他の部位と比べて特に雑菌が増えやすい傾向にあります。
そのため、中敷きのつま先部が一番汚れている=臭いと言うことになるのです。
また、中敷きが汚れたまま履き続けると、かかと部がガサガサになる傾向もみられます。これも水虫の一種であり、保湿クリームを塗っても改善されない場合には専門医に診てもらうようにしましょう。
ナースサンダル原因で足がくさくなる理由
ナースサンダルの特徴は、ナースシューズのと比べると「露出」が多くあります。
いかにもサンダルと思わせる形から、クロックスタイプなど様々なものがありますよね。
一見すると、通気性がいいように見えますが、実はそこに落とし穴があることは意外と知られていません。
オープントゥの形状の場合、つま先は狭くなっている靴がほとんどです。
そうなると、足指の間に汗が溜まってしまいます。
ナースシューズとは違い、中敷きがなく、靴下も履いてない(ストッキングがほとんど)ので溜まった汗から雑菌が増えてしまい臭いを発するようになります。
また、足指の間で水虫が起こりやすいのも特徴です。
ナースサンダルの足のにおいの特徴
足指の間に雑菌が増え、そこから臭いが発生する場合は、ナースシューズと同じように、チーズや納豆を思わせる重いにおいがしてきます。
ナースサンダルを履いていて、「酸っぱいような渋いような」嫌なにおいがする人もいます。
その理由は、汗が出る管「アポクリン腺」のせいです。
多くの人が汗を排出する管は「エクリン腺」で、ここから出る汗は無臭。
酸っぱいようなニオイがする方には、エクリン腺のすぐそばにアポクリン腺もついていて、アポクリン腺から出る汗は、たんぱく質やミネラル分を多く含んだ汗が出るため、それが足指の間で、溜まり雑菌が分解すると強いにおいを放ってきます。
このように酸っぱいようなニオイの方は注意が必要です。
体質的にそのようなにおいが出やすいので、ワキガの可能性もあり、早めの処置をおすすめします。
ナースシューズとナースシューズのどっちが臭くなりやすい?
まず、足のにおいに関するそれぞれの特徴をまとめてみましょう。
ナースシューズの場合は、
- 中敷きが汗を吸い込み雑菌の温床となる
- 連日履き続けることで悪化する
- 納豆やチーズのように、こもった重いにおい
- ガサガサかかとの水虫になりやすい
ナースサンダルの場合は、
- 中敷きがないので足指の間に汗が溜まりやすい
- 足指の間から酸っぱいにおいがする方はワキガの可能性あり
- 足指の間で水虫になりやすい
このようになります。
ナースシューズを履く場合の足のにおい対策
一番は靴を清潔にすることです。
できればナースシューズを3足ほど用意して毎日履きまわすようにしましょう。忙しい看護師さんでもそのくらいはできますよね。
その間、履いていない靴は中敷きを外してしっかり乾かしてください。
足の雑菌は湿気を好む一方で、乾燥は苦手です。
一晩しっかり乾かすだけで約70%以上の雑菌が死滅します。
休日にできれば靴の中敷きを外して洗ってほしいところですが、面倒な人はバケツに200ppmの次亜塩素酸を作り、ナースシューズを一時間ほど漬け込んでください。
200ppm次亜塩素酸作り方
- 塩素系ハイター8ml(ペットボトルのキャップ軽め2杯)
- 水2リットル
バケツが10リットルなら5倍にするだけで簡単です。
これで雑菌はほぼいなくなるので、その後しっかりすすぎ乾かすだけでにおい対策になります。
- 塩素濃度が濃すぎるとゴム部の劣化・黄ばみの原因となります。
- しっかりすすがないと肌荒れを起こす危険性があります。
- 生乾きは雑菌の増殖を助長します。しっかり乾かしましょう。
特に難しい注意事項ではないので、是非行ってくださいね。
ナースサンダルの足のにおい対策は?
ナースサンダルでできる足のにおいの対策には、ストッキングの中に履く「5本指カバー」が効果的です。
5本指のストッキングもありますが、看護師さんは女性が多い職場。
やっぱり抵抗がありますよね。
普段のストッキングを履く前に、ストッキング用の指先だけのカバーがありますので、そちらをおすすめします。
【 ストッキング 5本指カバー 】←コピペ用
で検索するとたくさん出てきますので、お好みの物を選んでください。
しかし、これにも欠点があります。
それはストッキングの中に履くため、ズレてしまうと修正が難しいこと・・・
直すまで気持ち悪い感じになってしまいます。
ナースシューズもナースサンダルも臭いのきっかけは足汗
どちらにしても、においを抑えるには足汗の対策が効果的です。
看護師さんは特に足汗が出やすいですからね。
においケアで売られている消臭スプレーは、その時のにおいを抑えるだけの一過性の対策です。
クリーム状のケア用品もありますが、朝の出勤前と夜の就寝前に使うことになるので、お仕事後に出かける時の一番使いたいタイミングでは難しいのが実情です。
そう考えると、足汗の制汗パウダーは持ち運びができ、すぐに使えて実用的なのでおすすめしています。